隔絶された人間同士の間で共同体意識を育てるには、感情や考えを交換するより複雑な手段を開発し続ける必要があります。それは単に構築するだけでなく、意味深くかつ賢明に使用されなければなりません。ジョーンズは「付着、愛着」、ルディアは「つながりへの意思」というキーワードを当てています。
スプレッド
1.電話線工
このカードはつながりへの意思を示します。
リーディング結果
1.電話線工:ペンタ7
つながることによって、物理的な発展をさらに勧めていこうという努力。絵からは少し前度数の実験のイメージも残っている感じも。意思疎通を図ろうとする研究開発。
タロット対応
この度数のタロット対応は、カップ6(目的)/ワンド3(手段)。ドデカテモリーは牡羊座です。
引き続き、カップ6の感情や共感、感受性の相互交流が目指されます。電話線がつながることで、こうした相互交流が可能に。
その手段となるのはワンド3。伝統的には冒険心などを示すカードです。ワンドの情熱や意欲が、3の数字でどんどん増殖し、未経験のものに向けて手を伸ばし続けます。電話線をつなぐ工事をする人は、これまでラインが引かれていなかった場所へ、危険を顧みず冒険心を持って接続を作ろうとしているようです。
感情的な相互交流を作るために、冒険心と情熱で未開拓の場所を開拓しつづけようとする度数。
この度数に太陽を持つ人物
映画監督 マイク・ニコルズ
アメリカン・ニューシネマを代表する監督の一人。アカデミー監督賞の「卒業」では、向こう見ずな情熱で結婚式から花嫁を奪う青年が描かれました(ラストシーンに見せる二人の喜びと不安は、そのままワンド3的な喜びと不安と言ってもいいかもしれない・・・)。
ちなみにテーマ曲「サウンド・オブ・サイレンス」を演奏するサイモン・アンド・ガーファンクルのメンバー、アート・ガーファンクルも太陽がこの度数です。
サビアンシンボルにタロットを使って二つのアプローチをしています。一つはサビアンのイメージからスプレッドを作り、カードを引いてリーディングしてみること。これは「その度数におけるその人の発達状態」を読み解く取り組みです。もう一つは度数に対応するカードからサビアンを考察してみることです(対応表はこちら)。
参考:サビアン研究会、Dane Rudhyar「An Astrological Mandala」、「The Astrology of Personality」、Marc Edmund Jones「The Sabian Symbol In Astrology」、アンソニー・ルイス「完全版タロット事典」