獅子座23度「サーカスで裸馬乗りが彼女の危険な技術を披露する」

裸馬に乗るのは、鞍をつけたときより滑りやすく、重心の取り方に難易度も高くなりますが、互いの身体の動きが直接伝わり一体感も高くなります。サーカスの出し物なので、観客にスリルを与えるために馬の荒々しさを思いっきり引き出しつつも、それをうまくコントロールして乗りこなす大胆な技術を見せる必要があります。

馬はここでは生命エネルギーの象徴とされています。野生の状態では生々しい衝動的なエネルギーですが、裸馬乗りはその力を受け止め、飼いならしてうまくコントロールし、素晴らしい技を披露します。ロデオのように暴れるものは暴れるままに、しかしそれを制御して乗りこなしているのです。

21度酔っぱらったニワトリで精神や創造性をなるべく遠くへ飛ばそうとし、22度でそれを受け取る側が描かれました。23度ではその「飛ばす」と「受け取る」の力の両方を自在に使いこなすことによって、豪快なパフォーマンスが行われています。

荒々しい動物的なエネルギーを制御しつつ、人間も動物と一体化してみせている度数、とも言えそうです。

スプレッド

1.裸馬
2.裸馬乗り

裸馬は生々しい衝動的な生命エネルギーを示します。これは自分の中にある荒々しく飼いならされていないエゴの部分と読むこともできます。

裸馬乗りは、それを上手にコントロールして見せるドラマチックな才能です。

リーディング結果

1.裸馬:ワンド6
2.裸馬乗り:ワンドキング逆

ワンド6の裸馬、生々しい情熱とそれに対する栄光。他者から評価される情熱を表現しようという衝動。荒々しいエゴとして考えると、原初的な承認欲求とも読めます。

ワンドキング逆の裸馬乗り。キングはそもそもそのスートのエネルギーをコントロールできる能力と立場にありますが、逆さなのでコントロールをしない。という姿を見せつつも実はコントロールしている、と読めそうです。もし正位置だったら堂々たる乗馬姿と技術を見せつけていそうですが、逆位置は無気力そうに乗っているのに制御している、という感じ。


サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。


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