呼吸は生命体の原動力となるエネルギーであり、「息を吹き込む」という言葉は「命を吹き込む」ことの象徴としても使われます。ガラス職人は息を吹き込んでいるだけでなく、魂を吹き込んでいるとも言えるのです。自分の息を使って花器を作るのは、自分の全存在を深く創造に関与させているということです。また原料を溶かすために火の熱の力が使われ、ここでは「息」と「火」の両方が伴った創作活動によって美しい作品が作られ、それが冷えた後も永続的な形が与えられます。
8度では古い秩序を壊す革命活動が行われていましたが、まだ新たな秩序を打ち立てるには至っていませんでした。9度は壊した秩序を熱によって溶かし、新たな形に息を吹き込み直す作業とその手腕が描かれています。
7度の星座は、目に見える星々に対して目に見えない図を当てはめていましたが、ガラスはその透明感から夜空の見えない図を現実に、地上の日常的な世界で形にしたものと言えるかもしれません。
スプレッド
1.吹きガラス職人
2.コントロールされた息
3.美しい花器
職人は自分の全存在を創造に関与させる創造者です。
息は最もスピリチュアルで活力のあるエネルギーです。
美しい花器は、重要で美しい永続的な形、古い秩序を溶かして火と息で作り直された新しい秩序を示します。
リーディング結果
1.吹きガラス職人:カップのキング
2.コントロールされた息:ワンドのキング
3.美しい花器:ワンド4逆
職人、カップのキング。感情のエネルギーとそれをコントロールする能力によって創造する。
息、ワンドのキング。情熱と存在の強い力。
花器、ワンド4逆。安定しない情熱。うまく形になってくれずに崩れてしまう花器のイメージもあります。あるいは熱が足りないのか。
キングが2枚あって、息を強く吹き過ぎて失敗、あるいはカップ(水)とワンド(火)の相殺によって原料が熱しきれていない、という印象もあります。
みなさんのカード
本日もトライありがとうございました!
8度
サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。
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