ヒッピー少女とは、このシンボルのバージョンが70年代に書かれたことを考えると「流行の最先端」と考える必要があります。古風と先端、対照的な二人の人物です。一方の女性は過去の慣習を守り、もう一方は未来への約束を実行するような生き方をしています。古風な女性にとっては、自分が価値のあると考えてきたものが世代を超えると通用しなくなるという無常観を感じさせる対面でもありますし、相手との対比により自分をより際立たせることのできる対面でもあります。
この対面によって自分とは対照的な価値観があると理解し、創造的な刺激を受けることができれば自身の価値観をよりドラマチックに表現していくこともできますが、そうでなければ自分の価値観への自信喪失や臆病さにつながるかもしれません。
このシンボルは3度の若々しい服を着た中年女性と関連がありそうです。6度では二人の人物に分割されている新旧の対比が、3度では一人の人物の中で起こっているように見えます。これは3度では個人の問題だったことが、6度では相互関係の中で起きていると受け取れます。例えば若者の服を着た中年女性の前に、古風な格好でキメた若者が現れたとしたら、やはり他者との相対化によるコントラストと刺激が発生しますが、そういうことを考えても6度を理解できそうです。
ここでは他者と自分を比較する視点が生まれており、それは5度岩層で雄大な地質学的構成力と対峙し、謙虚さとより大きな視点を手に入れたからこそできる比較です。
スプレッド
1.古風な女性
2.ヒッピー少女
古風な女性は過去の貢献を守る慣習を表しています。
ヒッピー少女は未来の約束を実行する自発性です。
これらは対照的なもので、お互いに刺激し合う関係を取っています。
リーディング結果
1.古風な女性:ワンド2
2.ヒッピー少女:魔術師逆
ワンド2の古風な女性は過去からの二つの選択肢を守っている。あるいはより古風に走るか、今風に寄せるかでの迷いを持っている状態とも。
魔術師逆のヒッピー少女は、古風な女性と対面して自分を貫く意志の欠落を体験している。
大アルカナ、小アルカナの差はありますが、1が逆で2が正位置、どちらか一つでは成立しない相互関係という点が強調されています。
みなさんのカード
本日もトライありがとうございました!
4度
3度
5度
サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。
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