双子座23度「樹上の高い巣にいる三羽の若鳥」

鳥は伝統的なシンボリズムにおいて、スピリチュアルな力や、心の高次で自由な側面を意味します。この鳥たちはまだ若いので、スピリチュアルな力が育つプロセスが始まろうとしているところです。樹は深く根付いた文化的伝統を示しており、それに支えられた巣の中では、あらゆる地上の関与から自由でいられます。若鳥たちに関与するのは自然な進化のプロセスと、スピリチュアルな力です。鳥たちは未熟な段階にいますが、最初からその魂は自身の特別な才能を一貫して示しています。若鳥たちは自然の流れに同調していますが、にもかかわらず生来の創造性が自発的に反応しています。

23度は21度と22度が統合された結果です。21度デモは集団に強い影響力を持つ精神的な概念で強い爆発を起こしましたが、22度収穫祭では自然なサイクルと人間の暮らしの調和がありました。精神と自然な感情の両極が、23度では結合します。自然と調和しつつ、スピリチュアルな力に育まれる生来の創造性を自発的に発揮し、統合的な人格を発達させることができます。

3という数字は創造性を示します。三羽の若鳥は3つのスピリチュアルなエネルギーの発達を示しているとも受け取れ、それらが三位一体となって創造的な力を成長させていきます。

スプレッド

1.木
2.巣
3.若鳥
4.若鳥
5.若鳥

木は深く根付いた文化的な伝統です。若鳥たちのいる巣を支えています。

巣はスピリチュアルな想像力が受容され、同化されるプロセスが始まる意識の「上層部」です。木という文化的伝統に支えられながらも、いかなる地上の直接的な関与からも自由な場です。

若鳥たちは、自然の進化に同調しつつ自発的な反応をする、スピリチュアルな創造プロセスの成長を示しています。彼らは地上の直接的関与からは自由に、生来の創造性を成長させます。

若鳥カードの逆位置は、まだ未発達だけれど将来的には発達する創造性、という潜在能力として読んでもいいかもしれません。

リーディング結果

1.木:カップ2逆
2.巣:カップペイジ
3.若鳥:星逆
4.若鳥:ペンタ3逆
5.若鳥:ソードエース

カップ2逆の木、感情的な交流を断つという文化的伝統。むしろ感情的な文化的伝統を切り離している、というようにも見えます。

にもかかわらず、巣はカップペイジ。伝統的な感情からは切り離されているけれども、新しく若々しい心を持った場所にいる若鳥たち。ペイジは他からの影響を受けやすいコートカードですが、ここは地上からの関与を受けない場なので、スピリチュアルな感情エネルギーにだけ影響を受ける、と読めそう。木がカップの逆位置なのもその点を強調しているのかも。

星逆の若鳥、理想や希望は将来的には発達する可能性はあるものの、まだそれは見えていない。ペンタ3逆も同じく、生産性や発展性が潜在しているけれどまだ働いていない。ソードエースだけ正位置で、知性の始まり。これらを創造性として見ていくなら、理想の創造、生産性の創造、知性の創造、というそれぞれの役割があり、それらが三位一体となって統合された人格を作っています。今のところは知性の創造がリードしている感じ。他の2枚も正位置化していけば、「理想・生産・知性」の三位一体が自然と調和しつつ自発的に創造性を発揮していけるようになります。

みなさんのカード

みなさま本日もトライありがとうございました!

22度

21度

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。


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