「頑健」とは身体的な頑丈さでもありますが、意志の頑固さや断固さの意味合いも込められています。「成熟した思想家の頭」は円熟した考え方ができます。これはまだ青く固い果実が熟して柔らかくなるイメージも浮かぶシンボルです。身体的頑丈さ、精神的頑固さが、円熟した精神性へと溶けるように変化します。肉体的・物理的な活力が、伝達すべき知識を概念・定式化する力へと変わるのです。
15度オランダ人で検証し正否が確認された発見や体験を、16度女性活動家は急に「みんなにも伝えなければ!」とヒートアップし、断固たる考えのもと感情的に伝達しようとしました。それは「頑健な若者の頭」のように頑固で、場合によっては「青いな」と言われたり、反発されるような伝達だったかもしれません。17度はそのエネルギーを精神の力へと静かに着実に変容させ、もう一つの伝達のアプローチができるようになります。
発見を伝えるために感情的になった人は、もう一度自己を意識的に認識しなおします。それによって自分とは別の全ての人間の人生を、想像力の中で生きる能力が手に入りました。これは17度での聴衆一人ひとりの人生を想像できるということであり、それに合わせて伝達の方法も変化させていけるのかもしれません。
スプレッド
1.頑健な若者の頭
2.成熟した思想家の頭
双子座16度のワークをやった方は、そのときのカードをそのまま1に置いてやってみてもよいです。このカードは発見を人に伝えようという活力を示します。
2は1からどう精神が変化していくか。伝達すべき知識を概念化、定式化する力です。
2は1がなければ出てこなかったものです。1をやってみた結果、自己認識を見直して起きた変化、成熟と言えるでしょう。
リーディング結果
1.頑健な若者の頭:ワンドキング逆
2.成熟した思想家の頭:ペンタクルクイーン
1のカードは16度のものをそのまま置きました。自分勝手にやるな!と主張する活力。
そこから変化していく先はペンタクイーン。ペンタクルなので具体的なもの、実質的なものを取り扱って伝達すべき知識を概念化、定式化する。「実例を上げると〜」という伝達の仕方と言えます。クイーンなのでその実例は自分で作っているものというより、もうすでにそこにあるものを取り上げ、それに付加価値をつけているようです。
ワンドからペンタクル、キングからクイーン、逆位置から正位置への変化があります。正位置化したので16度よりこちらの方がスムーズに伝達が行われている印象です。
ペンタクイーンは逆位置で14度テレパシーに登場していました。テレパシーは物質性を抑えなければできず、ここでの変容は物質的な力に頼る必要があるようです。
みなさんのカード
本日もみなさまトライありがとうございました!
15度
16度
サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。
コメントを残す