ゴンドラ乗りたちはセレナーデ、恋人のために窓の下から捧げる歌を歌っています。このような情景は非常に古い時代からよく見られたものです。ゴンドラ乗りたちは自分の感情を伝えるため、この古い「ベタな」スタイルを使っています。自分の基本的な欲求を社会の伝統的な標準に合わせて表現することで、相手に受け取ってもらいやすくし、幸福と充実感を味わっています。
19度で司祭が結婚式を祝福しましたが、一生に何度もやるものでもなく、普段の生活でできるもうちょっとそれに近い手頃なやつなんかないの?という蟹座の要求から、セレナーデというスタイルが登場しているようにも見えます。「ベタの力による高揚」という点では宗教儀式もセレナーデも一緒ですが、崇高で精神性の高い伝統的祝福から、より世俗的な伝統的祝福への転換があるようです。
16度のマンダラによって自分の心の中の構造を見つめ直し、それを種として17度で発芽、18度でそれを育て、19度で祝福を与え、20度ではそれをもっと普段の生活の中でも使えるように作り変えるプロセスがあります。
1度でも船のシンボルがあり、乗り合わせた人々の共同体が旗の元で作られました。セレナーデがバルコニーの恋人に届けば、降りてきてゴンドラでご一緒してもよく、船に乗ってくれる人を増やす姿勢も感じられます。5度で「一緒の列車に乗らないならぶっつぶす」と自動車に激突したのと対照的で、ゴンドラ乗りは相手が船に乗りやすくするための作法をわきまえているようです。
スプレッド
1.ゴンドラ乗り
2.セレナーデ
ゴンドラ乗りは、社会的な幸福と充実を味わうための役割を示します。
セレナーデは、感情を相手にも受け取ってもらいやすくする、社会的伝統に従って行われる優雅な遊びです。
リーディング結果
1.ゴンドラ乗り:ペンタキング
2.セレナーデ:ワンド9逆
ペンタキングのゴンドラ乗り。ゴンドラ組合を取り仕切り、その伝統と経営を任されている組合長的な人物。ヴェネチアという街の文化や伝統、そして経済もひっくるめて背負うという役割によって、社会的な幸福と充実を味わっている。
ワンド9逆のセレナーデ。力の抜けた、やる気ない感じもありますが、ペンタキングという熟練のゴンドラ乗りなのであれば、力まない余裕ある歌声とも読めそうです。
みなさんのカード
本日もトライありがとうございました!
19度
サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。
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