蟹座7度「二人の自然の精霊が月明かりの下で踊る」

精霊たちは現実的な世界の存在ではありません。人間の目からは隠された自然界の神秘的プロセスに関与していたり、あるいは人間の想像が作り出したキャラクターです。月明かりはこのプロセスやキャラクターの異世界的な、あるいはとらえどころの無さを強調しています。ここで起きているのは現実的でも具体的でもない空想的な光景です。

日常生活の緊張は、空想によってバランスを整えることができます。幸福を脅かすものを乗り越えるための魔法として、感受性や創造的な癒やしの想像力が働いている度数です。

6度では鳥の巣作りという、子孫を残すための具体的で物質的な行為がありました。7度ではそれと対照的に、単なる生物学的現象としての繁殖やその具体的な仕事ではなく、生命がやってくる異世界とのつながりが描かれています。命がこの世に生まれてくるときに、目に見えない力が戯れるように働いている様子です。

想像力は動的に働いており、自己実現のための夢や理想となります。月明かりの中での静かな経験は、自分の指針を決めるための真の機会となります。精霊たちの踊りは現実的な影響力を持ちませんが、イマジネーションの世界を軽やかに活性化しています。

スプレッド

1.月明かり
2.精霊
3.精霊

月明かりは異世界的な影響です。具体的な現実とは別の世界を作り出します。

2枚の精霊は創造的想像力であり、日常生活のバランスを取ったり、幸福を脅かすものを乗り越える魔法として働きます。

リーディング結果

1.月明かり:ワンド4逆
2.精霊:吊られた男
3.精霊:ワンドナイト

パーティが終わってみんなが帰ったあと、がらんとした会場の照明が落とされて月光が入ってきた、というようなワンド4逆。

https://collections.lacma.org/node/219771

吊られた男の精霊、物質世界に干渉できない、月から吊り下げられているような。非現実的で制限もあるが精神性の高い想像力。このカードそのものも緊張を示すようにも感じられますが、日常生活の緊張のバランスを取るために想像の世界での緊張が必要なのか。

ワンドナイトの精霊。ヒーローになるという想像。あるいは想像の力自体が突進的なエネルギーを持っている。でもこれも月明かりの下にいるので、明るいところで堂々と突進するようなエネルギーではない。パーティが終わったあと幽体のようにそこに存在しているパーティの主役。

二枚の精霊は静的/動的という対比があるようです。この相互関係の中で、新しい命が異世界からやってくる。

みなさんのカード

本日もみなさまトライありがとうございました!

6度

3度

4度

5度

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。


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