蟹座5度「踏切で、自動車が列車に破壊される」

交通ルールを守っていれば、踏切で列車に激突されることはありません。しかしこの車はルールに反発して線路へ侵入しました。自動車は個人的な乗り物であることから個人の意識を、列車は集団的な乗り物なので社会集団の意識を象徴しています。ルールに反した個人の意識が集団の意識に破壊されます。社会集団とどのように対立しようとも、自分の行動を押し通そうとした個人の意識は大破しています。

1度では「私も含めたみんなが乗っている船の安定」を望み、それぞれの個人が新しい旗で象徴される新方針を選択しました。船も列車と同じく集団的な乗り物です。5度ではその安定を脅かすものの存在(集団に反発する個人の意識)が登場しています。1度の方針転換は集団から押し付けられた選択ではなく、それぞれの個人が行った自由な決断の結果でしたが、5度はその決断をした個人が集団に対して取るべき姿勢を、反面教師的な絵として描いています。

4度では猫が本能的衝動を克服するため、自分の正当性を議論の中で模索しました。5度では言葉で考えるのではなく、実際に体ごとぶつかって行動し、結果が破壊的なものだとしてもそこから教訓を学ぼうとしています。いくら議論しても「猫とねずみ」という存在の違いそのものは解決できませんでしたが、飛び散った自動車の破片は拡散して集団の中に溶け込んでいくのかもしれません。衝突を通して集団的安定に取り組む姿勢がさらに強化されます。

2度じゅうたんの視野が無限の可能性の一つとして発見し、3度鹿を導く男が苛酷な環境を開拓者魂で切り開いた結果、敷かれたのがこの列車のレールのようです。5度ではそのレールで集団的乗り物が継続的に運行でき、さらに障害となる反抗的な自動車を壊す力もあります。

スプレッド

1.自動車
2.列車

自動車は、集団意識とどう対立しようとも、自分の行動を追求しようと熱望する個人の意識です。

列車は社会の集団意識を示します。

自動車は列車に対してアナーキーな、あるいは違法な試みをし、列車はその自動車を破壊します。

リーディング結果

1.自動車:カップ3
2.列車:ペンタ4逆

自動車カップ3、感情を盛り上げていく行動を熱望する個人の意識。感情を盛り上げていくことが集団意識へ反発するアナーキーな行為になる。

列車ペンタ4逆。「そんなことされちゃ生活面や経済面での安定感がなくなるでしょ!」と自動車を破壊。

列車は実際に自分の所属する社会集団の意識、としてもいいですが、もしくは自分の中にある「自分を破壊しようとする社会集団」のイメージ、と読んでもいいかもしれません。

みなさんのカード

本日もみなさまトライありがとうございました!

2度

3度

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。


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