猫は普通ならねずみを捕食しますが、ここでは食べる側と食べられる側の議論が行われています。猫には自分の本能を抑えてでも、ねずみと話し合わなければならない理由があるようです。先天的な衝動や願望を克服しよう、なにが正当なのかをねずみに理解してもらおう、という望みがあります。
猫がなにをねずみに理解してもらいたいのかはわかりません。もしかすると「私があなたを食べることには正当な理由がある」と、自分の肉体的衝動の価値を説得しようとしているのかもしれません。しかしこれは「本能を克服しあなたを食べないから、私の目的に協力して欲しい」という説得と見るのがよいようです。どちらにしても自分の正当性を社会に受け入れ、承認してもらうべきだし、また自分が作り上げた価値観を自分自身で納得できるかも確認したいのです。
1度で古い旗を降ろし、新しい旗を掲げる方針転換が起こりましたが、まだ古い旗に象徴される価値観や衝動が克服されきってはいません。そこには矛盾や葛藤があるかもしれませんが、古い衝動に身を任せた結果に直面するの避ける賢さがあります。新しい旗の価値観を実現するためには、古い衝動を克服し弱者と話し合う必要があります。
3度では自分の安定を作る力がどれほど強いのかを試すために、あえて過酷さに挑む本能がありました。しかし安定を作り出そうとしてかえって苛酷になっているという矛盾もあります。船に乗ったみんなの安全が大事だったはずなのに、なぜそんな危険を冒しているのか? 弱者に対して説明する必要も出てきたのかもしれません。本当の強さとは、という再確認が行われています。
スプレッド
1.猫
2.ねずみ
猫は、まだ簡単には克服しきれない先天的な願望や衝動を示しています。
ねずみは猫が説得すべき相手、承認を与える社会、あるいは内的に自分の価値を確認するための自己内対話の相手です。
リーディング結果
1.猫:隠者逆
2.ねずみ:ワンド7
隠者逆の猫、何かを深く探求するのではなく、広く浅く外の世界へ広がりたい、という先天的な願望や衝動。これが克服できないというのは、集中力が拡散してしまうことにつながるかもしれません。
ワンド7のねずみ。オレはすごい!という主張が強いねずみ、これを説得するのなんだか難しそう・・・。むしろ説得するのを諦めたから隠者正位置的な方向へ転換したいようにも思われます。
みなさんのカード
本日もみなさまトライありがとうございました!
2度
3度
サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。
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