2023-05-08

●数年前のノートを見返していたら、あるビジュアライゼーション・ワークのときのメモを発見した。

これは、カードごとのエネルギーの動きを体感してメモしたもの。カードによって身体の中を動くエネルギーの流れ方が違う!と発見し、そのあといくつかのカードでその流れを確認していった。

例えばワンドのクイーンは、頭上から足元へと真下に落ちてから、周囲に向かって上昇する動き。運命の輪は、身体の周囲をぐるぐると水平に回転する動き。悪魔は前と後ろが裏返る動き。

このメモを見つけてハッと思い出したのは、最近毎日やっているムドラにも似たようなエネルギーの動きがあること。「プラーナ・ヴァーユ」と呼ばれる5つの生命エネルギーの流れ。人体の器官系に滋養を与える役割を持つ。

ルペイジ「ムドラ全書」より

ムドラを結ぶことで、これら5つのプラーナ・ヴァーユの一つ、あるいはいくつかが活性化される。この流れはムドラを組むことでかなりはっきりと体感できる。下向きのアパーナ・ヴァーユが動けばズシーンと身体の重心は下に下がるし、上向きのプラーナ・ヴァーユならスーッと身体が上へ引き上げられる。

ムドラでは他にチャクラや五大元素なども活性化されるが、それらは今のところまだ実感が湧きにくい。しかしプラーナ・ヴァーユの動きは呼吸と連動しているからか、体感しやすい。

カードから感じたエネルギーの動きと、プラーナ・ヴァーユの動きは、体感としてはかなり似ている。プラーナ・ヴァーユが身体の各器官に滋養を送るのであれば、タロットの各カードのエネルギーの動きにもそのような機能を与えることができるのではないか。

例えばワンドクイーンの「頭上から足元へと真下に落ちてから、周囲に向かって上昇する動き」は、プラーナ・ヴァーユを組み合わせるとしたら、「アパーナ(呼気で下向き)→プラーナ(吸気で上向き)+サマーナ(吸気で広がる)」と対応できるかもしれない。これらの身体器官への影響は、骨盤・生殖器系・排泄器系を強化→胸部・心臓血管系・免疫系を強化+みぞおち・消化器系を強化、となる。

プラーナ・ヴァーユの動きとは、おそらく呼吸が体のどこに入っていくかも示しているのだと思う。呼吸が通過した体の部位は、その息の動きによりマッサージされるため、「滋養が与えられる」という効果につながるのでは。

悪魔の「前と後ろが入れ替わる」などの動きはプラーナ・ヴァーユでは説明できない。が、「呼吸がそのように動き、その部位をマッサージする」みたいに考えると、身体部位のどこに滋養を与えるかを解説していけるのでは。

●ムドラは実際に身体動作であるから、身体的な影響が生まれるのは自然。おそらく「誰がやってもこうなる」という傾向ははっきりしている。しかし、カードは身体動作というよりカードをどうイメージするかによってエネルギーの動きが生まれるため、「誰がやってもこう」という訳にはいかないだろう。その人なりのイメージによって、身体の中のエネルギーの流れは変わる。誰がやってもこうなります、というエネルギーの流れを提示することは難しく、その人なりのエネルギーの動きを体感の中で発見していかなければならないかもしれない。

ただムドラのような手印や身体的モーションを各カードごとに設定し、その身体動作とイメージを結びつければ、ある程度一定の傾向を作ることはできるかもしれない。

●昨日のアンケートの結果、リーディング練習会のご希望が多かったので、計画します。今のところ灯台屋さんでの開催を予定。曜日や時間などのアンケートを新たにやっておりますので、ご興味ある方はよろしくお願いします。アンケートの回答数によって開催の是非も判断したいと思います。

アンケート:https://t.co/7p5E3JCjkr