天秤座14度「真昼の暑さの中、男が昼寝する」

肉体的にも精神的にも、あるいは社会的な構造を維持するためにも、休憩は必要です。外からの圧力から解放され、複雑な経験を消化するため、自分の領域の中に引きこもります。そこでは奇妙な、しかしなくてはならない夢のファンタジーに遊ぶことが可能になります。

11度で教授に睨まれ、12度で炭坑を掘り、というところから13度のシャボン玉、さらに昼寝とどんどん緩いイメージになっていきます。労働したあとの遊びや休息。

スプレッド

1.昼寝する男

このカードは、回復を示しています。夢のファンタジーに遊ぶことを可能にするために、引きこもることのできる自己の領域や、そこで起きていることと読んでもいいでしょう。

リーディング結果

1.昼寝する男:ソードのペイジ

若々しい知的好奇心の回復。もしくはそうした好奇心旺盛な姿勢が回復につながる。引きこもることのできる、自分だけの好奇心領域。

タロット対応

この度数のタロット対応はソード3/カップ9。引き続き、ソード3の知性の発展が大目的です。

カップなので感情的なエネルギーに関わること。9は8で一旦完成したものから脱出し、それ以外の可能性を探しにいく数字です。前度数のシャボン玉で「カップ8はギリギリの表面張力」と書きましたが、カップ9はそれがついにあふれ出て器の外に出た液体です(次のカップ10になると、こぼれた先にもシャンパンタワーさながらに満たすべき器がいっぱいあった!となります。カップ9はあふれ出て、枠組みから自由になったがまだ受け皿がない、受け皿がないからこそ、とんでもないところまでリーチを延ばす可能性もあります)。

シャボン玉の子供たちは遊びによって感情的なまとまりを完成させましたが、14度はそこから心をあふれさせ、集団的な感情活動から自由な個人の眠りの中へこぼれていきます(大アルカナの9番目、隠者の孤独なイメージも助けになります)。そこではさらに自由に夢やイマジネーションを羽ばたかせることができるのです。

夜の睡眠ではなく昼寝なのは、「他の人々は起きて活動しているが、自分だけが自分の中に引きこもる」、この引きこもりぶりを相対的に強調しています。

こうしたことは、ソード3の知的発展のために行われることです。集団的な感情活動に縛られない、自由なイマジネーションによって、いろいろな考えを発展させようとしていく度数。

みなさんのカード

本日もトライありがとうございます!

13度

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。

タロット対応の一覧はこちらにあります。


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