うち捨てられた家は、かつてそこを出ていった人々をいつでも迎え入れ、暖める準備ができています。この炎は霊的探求の火であり、その偉大な探求を放棄せざるを得なかった人々にとっても、常に再生の希望として燃え続けます。
7度の鷹からニワトリを守る女性に続いて、家も炎を守っていると言えます。しかしそれは脅威との戦いという攻めの守護ではなく、うち捨てられたものが完全に消滅しないように火を燃やし続ける、さらに守りに入った守護とも言えそうです。
スプレッド
1.人の住まない家
2.燃える暖炉
人の住まない家は、放棄された偉大な夢です。しかし暖炉の火を守ってもいます。
燃える暖炉は、常にある回復と再開の希望を示します。
リーディング結果
1.人の住まない家:ペンタ4
2.燃える暖炉:カップキング
ペンタ4の家、物質的安定、経済的安定という偉大な夢が放棄されている。
カップキングの暖炉、感情的な寛大さや大らかさ、人の心を扱う姿勢や能力として、物質的・経済的安定の夢の回復と再開の希望がある。
タロット対応
この度数のタロット対応はソード2/ワンド10・ペンタ2。
ワンド10は絶対化されるほど完成された情熱。暖炉の消えない火はこのカードが示しているようです。この火は絶対的な精神なので、ど根性で消えない。
ペンタ2は縁をつないでいくための家の存在、ここにやってくる人は暖炉の消えない火を通じて絆を結びつけられる。あるいは家と暖炉の縁の結びつき。
引き続きソード2が大きな目的となるため、こうした消えない絶対的精神と人との縁のつながりを通じて、自分自身の姿を鏡に映したり、二つの考え方を両立させる客観性を持とうとしています。ペンタ2と2が共通しているため、2の数字が強調されています。
みなさんのカード
昨日はサビアン研究会の歌会がありました。メンバーそれぞれが各自の考察を発表するのですが、その中で吉田結妃さんがこのワークと、ディグリーのタロット対応についてまとめたものを発表してくださいました。エクセルに引いたカードとサビはんカード、ルディアの考察、自分なりの読み解きなどなどが比較しながらまとめられていて、すごい!と思いました。
このワークは、サビアンシンボルの円環を一歩一歩、自分なりのパスで歩いていくように感じています。サビアンシンボルそのものは同じですが、登場するカードはそれぞれ違うため、それはその人だけの進行プロセスになります。
どんなシンボル体系でも、使用者がその人なりの世界を作ってあげないとフル活用はできないものですが、記録したりまとめたり、見比べたりすることでその世界をより強化していけそうだと思いました。吉田さんどうもありがとうございました!
7度
サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。
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