精霊や霊という目に見えないエネルギーに気付き始めた人物がいます。しかし乙女座がこの度数までに育ててきた客観性が失われている訳ではなく、あくまで客観的で分析的な人物による見えないものへの気付きです。ここでの「見えない」はスピリチュアルなものに限る必要はなく、物質的な特徴を持たないエネルギーの働き全般と考えるとよさそうです。
ここではそうした目に見えないエネルギーに「名前と形」が与えられ、擬人化、イメージ化されます。自然の中で起こっている様々な事象がそれによって説明できるのです。
例えば、森の中をある方向から風が吹き抜けるのは、気象や地形や季節などの状況に関連して起こる現象です。そうしたものを客観的事実として長々と説明するより「春の精がやってきたのよ」というイメージにして伝えた方が説得力を持つ場合があります。こういった想像力豊かな意識の解放がここでは起きており、その人と「春の精」という擬人化されたイメージとの間でダイナミックな親交が結ばれることになります。
乙女座は1度の「ポートレート」で、ある人物の外見に現れてくる特徴を「見る」ことができました。そこでは物質的な表面に可視化され現れたものだけが扱われていました。もちろん目に見えないなんらかのエネルギーも表現されていたかもしれませんが、あくまでも外見を通じてです。2度の「十字架」でも同じく、主観をはりつけにして客観的に「見る」ことがテーマでした。5度では「見えない」というテーマになっている点が対照的です。
3度でも「天使」という見えない存在との交流がありましたが、5度ではそうした見えないエネルギーを自分で分析した結果、名前や形を与えられるようになったのかもしれません。
スプレッド
1.気付き始めた男
2.自然の精霊たち
1は、客観的で分析的な心です。2に名前と形を与えて「イメージ化」します。
2は、物理的特徴を超えたエネルギーの働きです。
リーディング結果
1.気付き始めた男:カップナイト
2.自然の精霊たち:ペンタ6
カップナイトの気付き始めた男、エモーショナルなパワーを持って発揮している人物。感情表現豊か。想像力も豊か。
ペンタ6の自然の精霊たち。これは物質的特徴を持ちませんが、しかしペンタなので物質的世界の相互交流のエネルギーです。例えば物々交換をするとき、交換される物そのものには目に見える物質的特徴がありますが、その関係性は物質的な形を取っている訳ではありません。そうした目に見えない関係性について、想像力豊かに擬人化する(例えば「取引くん」みたいなキャラクターを作ってしまう)。
みなさんのカード
本日もトライありがとうございます!
乙女座3度
乙女座4度
サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。
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