魔法のじゅうたんに乗った人は、眼下に広がる広い土地を見渡すことができます。土地の上を動き回り、新しい地平線を探し回っているとき、心はその探索によって混乱を引き起こすこともありました。じゅうたんは動き回っている訳ではなく、空中のある一点に停止しています。この安定した焦点を受け入れることにより、心は高い観測地点を得て、より真実に近い展望で現実を見ることができます。広い視野と意識は、より大きな全体である人類の意識を反映します。
牡羊座19度でも魔法のじゅうたんのシンボルがありました。それは想像力の偉大な飛翔と超物理的な知覚によって全体を見るための手段でした。ここでも全体を見ることは共通していますが、こちらは蟹座1度で掲げられた旗からの視点と考えられます。水夫たちの変化の意志によって掲げられ、「安定のためにこういう風に変えよう」というシンボルとして定められた旗は、大きな全体の意識を反映し、安定化された焦点と言えます。今度はその焦点から全体、水夫たちや船の航路を見返しているのが2度なのです。
1度で意志が決まったので、2度では「そう決めたんだね」と俯瞰し、観察する。浮遊するじゅうたんに乗った人は地上でなにかを経験している訳ではありません。しかし今後その意志によって起こり、関与しうる経験や人生の可能性が無限に概観されています。
スプレッド
1.魔法のじゅうたんに乗った人
2.広い土地
1は安定した焦点により、高められた観測地点です。より大きく高いレベルで全体の意識を反映しています。2の可能性を無限に概観しています。
2はこれから詳細に関与する経験や人生です。同時にじゅうたんに乗った人が高い視野を得る前に、心の混乱を引き起こす可能性のあるまま行っていた、土地の上での「新しい地平線の探索」の活動や意識でもあります。この活動や意識は、1の高い視点によって見つめ直されています。
リーディング結果
1.魔法のじゅうたんに乗った人:ソード6逆
2.広い土地:ペンタ6
魔法のじゅうたんに乗ったソード6逆。知的な活動や情報交換によっては高められなかった視点。自分が何を考えているかを伝え、人の意見を聞き、対話するのは、土地の上での「新しい地平線の探索」の一部だった。そういうことをやめたので、高い観測地点へ意識が拡大した。
ペンタ6の広い土地。今後の社会とのギブ・アンド・テイクの関係性が概観されている。また同時に、高い視野を得る前に混乱の可能性もあるまま行われていた社会とのギブ・アンド・テイクでもあり、それが「人と対話しない」ということで見直されています。人と対話しようとすると視点が土地の上に引き止められていたのかもしれません。
1度の旗がワンド5逆だったこともふまえると、「ケンカもしないけど話し合いもしないよ」と、暗黙のうちに争いを避ける意識、とも感じられます。
みなさんのカード
本日もみなさまトライありがとうございました!
蟹座1度
双子座26度
双子座27度
双子座28度
双子座29度
サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。
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