双子座26度「冬の大空を背景とする霜で覆われた木々」

寒さは木々を裸にし、霜で覆います。それぞれの木々は活動をほとんど停止させ、生い茂った葉は落ちますが、外見的な特徴の下にある純粋な自己の姿を顕にします。霜の白さがこの純粋さをさらに強調するでしょう。

霜は幾何学的な結晶の構造を持っており、これはその存在の元型的な、純粋な形態、構造を明らかにすることを示します。ここでは目先の利益や個人的な関心、外面的なものを超えた、個々の存在の本質が明らかになります。

純粋な双子座は25度で終わり、ここからは次の蟹座に向かうフェーズに入ります。霜は凍った水蒸気であり、水のサインである蟹座の存在もかすかに感じさせます。しかしそれは結晶化した「構造」を持っていて、まだ双子座の取り扱う領域にいるようです。

25度庭師は人間の手で木の剪定を行っていましたが、ここではもはや人為的な作業は必要ありません。周期的な自然のサイクルに助けられて表層的なものが取り除かれます。

24度スケートをする子供たちでも冬が描かれ、厳しい寒さを乗り越え利用することで成長が起こっています。26度ではただその寒さに晒されることで、その存在の本質が明らかになります。

明らかにされた純粋な本質から、個人の視点による方針の転換や、自己の可能性をさらに発見することが求められています。

スプレッド

1.冬の大空
2.霜で覆われた木々

冬の大空は、周期的に個々の存在が裸の現実に到達するのを助けてくれるものです。

霜で覆われた木々は、個々の存在の本質を示します。すべての外面的な特徴の下にある、純粋な自己の形、構造です。

リーディング結果

1.冬の大空:正義
2.霜で覆われた木々:カップペイジ

正義の冬の大空。バランス感覚、ブレない価値基準、判断によって、個々の存在が裸の現実に到達する。

木々はカップペイジ。子供のような心が個々の存在の本質。すべての外面的な特徴の下にある、純粋な自己の心の構造。

正義は25度で庭師だったカードです。庭師の人為的な力も、冬の大空の自然の力も、質としては一緒。庭師が拡張力を制御する力だったのに対し、こちらは本質を明らかにする力として、バランス感覚や価値基準が働いています。枝をどんどん剪定し、今度は寒さで裸にし、という段階として見るなら、ヤシの木だったソードナイト逆をさらに裸にしていくとカップペイジになる、と考えることもできそうです。

みなさんのカード

みなさま本日もトライありがとうございました!

23度

24度

25度

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。


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