テレパシーは言葉を口に出さなくても、物理的な距離が離れていても、直接心と心で意思疎通をするコミュニケーションです。個人個人の心は人類全体の一つの心の中で振動共鳴をするように通信しています。言葉ではないので母語が異なるもの同士でもつながりあえます。物質的な世界で生きる身体の限界や、生まれながらの文化的・家庭的背景の圧力によって形作られた自我の限界から、精神が超越することでテレパシーは実現しています。
13度ではピアニストと観客の、心を動かす力強いコミュニケーションがありましたが、それは奏者から観客への一方的な発信です。ここでのテレパシーは双方向の通信になりました。11度新天地で未体験分野に挑戦し、12度黒人少女で過去の亡霊の精算を達成した13度が他者に向けてその力を発揮し、14度ではこうしたプロセスを経たもの同士が言葉にならない音楽と音楽で通信しているかのようです。
牡牛座6度でも深い渓谷に橋が架けられましたが、そこでは主に物質的なつながりが求められていました。ここでは物理的空間を飛び越える精神の橋渡しが起きています。
スプレッド
まずカードを横一列に並べます。これは物理空間的な断絶、社会的な差異の境界線を示しています。2枚のカードを取り出しこの境界線の向こう側とこちら側へ置きます。この2枚は物質・文化・社会的な断絶や境界、身体と自我の限界を超えたテレパシーにより、心と心のコミュニケーションを行う能力を示します。
1.人
2.人
2枚のカードは、両方ともあなたの中にあるテレパシー的な能力と読んでもいいし、あるいはテレパシーでつながるあなた(2)と別の誰か(1)の能力、と読んでも構いません。
リーディング結果
1.人:ペンタクルクイーン逆
2.人:愚者
ペンタクイーン逆、物質的な豊かさを育ってるという文化や社会的背景、自我の限界を超越。ペンタクルという物質を示すスートの逆位置は、そのまま物理的制約を超えている様子も感じられます。
愚者、完全なまっさらな状態。確かに無私無心になれば自我も超越できそう。
二枚合わせると物質的な成長を気にしない無の心によってテレパシーを行っている。別の誰かとのテレパシー、と読むなら、愚者がペンタクイーン逆と通信している図になりますが、この場合はクイーンの逆位置が境界線を挟んで向かい合っているようにも見えますね。
みなさんのカード
本日もみなさまトライありがとうございました! 曲まで決めてくださった方、本物のピアノの前でやってくださった方、サビはんカードをお使いの方も新たに!
13度
12度
1度
サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。
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