2023-05-09

●講師講座の実践編、講師をやってみるの会のための資料作り。keynoteでバリバリ作る。制限時間は10分、かなりタイトにしないと収まらない。明日試しに一度練習。

ヌーメラル・ディグニティの話だが、数秘術の話まではせず、数字同士の関係性に限定した。ディグニティという言葉も使わず、初心者にわかりやすいように。

●「大アルカナはどんな神話や物語と結びつけられてきたか?」の一つ一つをもうちょっと詳細に調査していこう、と作業を始める。いきなり愚者の「パーシヴァル」でかなり情報量が多い。

パーシヴァルはアーサー王の聖杯伝説の登場人物だが、もっと古くからある物語。いろんな作家や詩人によって、様々なバリエーションが語られている。基本的には世間知らずの若者が最後は騎士になる、という物語。今のところわかったのは、

  • ウェールズの物語集『マビノギオン』(十一世紀後半頃成立)に含まれる「エヴラウクの息子ペレドゥルの物語」
  • クレチアン・ド・トロワの叙事詩「ペルスヴァルまたは聖杯の物語」(ペレドゥルの物語の翻案と思われる。未完)
  • ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハの叙事詩「パルツィヴァール」(クレチアンの未完物語に基づき、完結させる)
  • ワーグナーの舞台神聖祝典劇「パルジファル」(エッシェンバッハの叙事詩に基づく)
  • トーマス・マロリー「アーサー王の死」

などなど。エリック・ロメールも映画にしているらしい。

クレチアン・ド・トロワ「ペルスヴァルまたは聖杯の物語」では、こんな話。

騎士にあこがれて家出した少年ペルスヴァルは、川で出会った漁夫王の館で聖杯を見ますが、それらのすべては幻のように消えてしまいます。あとで従姉妹から、「聖杯は誰に供するものなのか」と尋ねてさえいれば、漁夫王が病から回復し、すべてが癒されていたのに、と明かされ、名誉挽回のため果てしない旅へでます。

アーサー王伝説をテーマにしたデッキもいくつかでているよう。それとは別にそもそも伝統的なタロットもアーサー王伝説を下敷きにしていたのだ説(あまり信憑性はない)も、どこかにあったような。